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お気楽絵描きの犬とバイクとアウトドア

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想像する

マーシーが生後2~3ヶ月位のパピーの時から我家にやって来ていたらどうだったろう?と考える。

~だったら、~れば・・・の話をしても時間は戻らないのだから何の意味もないのだが。


マーシーを迎えるにあたって、聴覚障害を持つ犬について書かれている文献を片っ端から読み漁った。

ほとんどの文献には、聴覚障害を持つ犬は攻撃的で咬む場合が多く、家庭犬としての飼育は好ましくはない、避けるべき・・・とある。

なぜ、聴覚障害があると攻撃的なのか?医学的な根拠があるのか?・・・それについて詳しく解説しているものは皆無で、一緒に生活してみて答えを見つけるしかないようだった。

一時預かりをしていてくださったKさんに密に連絡を取り、マーシーの情報を頂いていた。

普段生活している中から見られる異常な行動は?Kさんのお宅の犬も含めて他の犬、人に対しての反応は?食べ物に対しての反応は?

初めて面会した際に感じたことは、Kさんから頂いていた情報通り「至ってフツーの生後6ヶ月のダルメシアン・・・聴覚障害を持っていること以外は・・・」というものだった。

多少?!?!?!・・・な所もあったが、生後6ヶ月という月齢であったし、100頭いれば100頭全部違う個性を持っているように、目に余ると言うホドではなかった。

我家にやって来て9ヶ月が過ぎた。

普段の生活の中から感じる事は、聴覚に障害があり音に全く反応しないと言う事だけは残念ながら事実だ。

だから、音が聞こえないが故の正しくない(私達から見ればやって欲しくない)行動は見られるが、脳などに異常がありそれが原因で起こす不可解な行動は見られない。

それどころか、勘がすばらしく良く・・・上手く言葉で表現できないのがもどかしいが、次に起こることへの予測が的確で行動が速い。

ま、比べる対象がボギーとパティだからってこともあるが(爆)

マーシーと接する限りでは、予備知識を得るために読んだ文献にあった

聴覚障害=攻撃的で咬む

は間違いだと思う。少なくとも私達家族に対してはその兆候は見られない。

ただし、初期の接し方は非常に繊細で神経を使ったし、失敗しない、させないように細心の注意を払った。その甲斐あってか、人間に対しては警戒心から吠える場合があるが(只今スクールでやってはいけないことと勉強中)、攻撃に転じるほどではない・・・それは、保護される以前と保護されてからも、人に対して咬みついて物事を自ら解決した経験がないからだと推測する。もし、そうだとしたらそれは本当に幸いなことだ。

反面、散歩中に行き会う犬に対しての反応は少々鋭い。

身体にあった無数の傷や保健所にいた経験からいろんな事が推測できるが(あくまでも想像の域を出ないが)、こちらの方は多分、恐怖から自分の身を守るために応戦する事を体験してしまっているように思える・・・犬に対しての反応は今、少々手を焼いている。

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マーシーとトレーニングスクールに通い3ヶ月が過ぎた。

犬に対しての反応と、先に書いた人に対しての警戒をホドホド(笑)にするトレーニングを受けているが、大分成果があるように思える。

スクールのアシスタント犬のL・レトリーバーとも一緒に走りまわったり、おもちゃを引っ張りあったり・・・遊びができるようになった。

パピーの頃から恐怖体験もなく、それに応戦した経験もなく大らかで静かで優しい環境で育ったならば、たとえ聴覚障害があったとしても神経質であったり攻撃的な犬にはならないのではないだろうか?

我家がその大らかで静かで優しい環境だとは思わないが、パピーの頃の聴覚障害がわかる以前のマーシーをどうしても想像してしまうのだ。
by r100rbeemer | 2007-09-10 10:12 | 犬の話

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